人というもの、金に満ち足りたら愛情
を失う。
しかし、
金に困窮し過ぎても己に囚われ愛情を見失う
ものだ。
だから欲する何かが、その何かが少し足りな
いくらいの程度の中にこそ愛情ある世界が生ま
れる。
何故か?
人間にしか持ちえない! 助け合おうという
気持ちが生まれお互いを支えあうからだろう。
賢き者は豊富さや困窮を避け中庸を目指す。
目指す先には誠実さがあるからだ。
ただし、その誠実さというものは滅多に
得られるものではないだろう。
2020.06.01 日本空手協会四段
藤山朝弘